現役牧師としての最後のアピール〜「みんな、一つになって!」

今回の3月号は、小生現役牧師として最後の寄稿になります。既報のように3月末日でGVICを引退致します。今後はキム明子さんをリーダーに日語の全てのミニストリーが進められます。

私は皆さんと同じ立場で、教会,またリーダーの皆様を支援し仕えてまいります。今回の飛脚は 325 回で、27年近く一回も休刊することなくここまで継続してきました。

長い27年これまで続けられたのは、皆さんが読んでくださったからです。これまで教会を支え、またこの飛脚を読んでいただいたお一人お一人に感謝いたします。今後も長期に継続できるように支えて下さい。イエス様に感謝いたします。ハレルヤ!今後、明子さんを支援し、頑張リましょう。

新任者の交代を迎えて、幾つか考えてみましょう。聖書の中には個人的な使命の引継から国民的使命の継承の例はいくつもあります。列王記、歴代誌の記録は王から次世代への継承の記録、歴史です。今回はモーセーからヨシュアへの継承を中心に、私たちの教会が今通過している体験ですから、学ぶこと大です。

1)モーセからヨシュアに:

「すべての肉なるもののいのちの神、主よ。ひとりの人を会衆の上に定め、彼が、彼らに先立って出て行き、彼らに先立って入り、また彼らを連れ出し、彼らを入らせるようにしてください。主の会衆を、飼う者のいない羊のようにしないでください。」主はモーセに仰せられた。

「あなたは神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを取り、あなたの手を彼の上に置け。彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、彼らの見ているところで彼を任命せよ。あなたは、自分の権威を彼に分け与え、イスラエル人の全会衆を彼に聞き従わせよ。」民数記 27章16~20節。このモーセの祈りの前半はヨハネの福音書10章の羊飼いの話と重なります。そして後継者の必要と、その役割を祈ります。神様は祈りに応え、ヨシュアを任命される。

この祈りの中から、次のことを学ぶ:
(1)いかなる国民的指導者とても命の源であられる神の下にある。(2)指導者は自分の引き際を知る。それは組織のため。(3)指導者はグループに先立ち模範を示す。(4)指導者はグループの羊飼いである、この羊飼いは“イエス“のような羊飼いである。後半の神の答えは直接的です。(1)ご自身の霊が宿っている人、(2)リーダーは1人(複数リーダ性は混乱のもと)(3)按手を授け、前任者の賜物、権威を学ぶ(4)公的に後継者の承認をする(5)民はリーダーに従う。

2)少数の私たちが一つになり、隊を組むと大きな困難にも打ち勝つことをダビデ王の戦略から学びましょう。

アブサロムが父ダビデ王に謀反を起こし、戦場で敗北したのはダビデ王の戦略に負けたからです。ダビデ王はアブサロムの率いる数万の兵士を分散させて戦うように森の中に誘導しました。もし、アブサロムの戦略が平野を戦場として向かい撃っていたら、アブサロムは全イスラエルの王としてエルサレムに勝利の行進で迎えられたであろう。

サムエル記第Ⅱ18:6にダビデ王の勝利の秘訣が短い一節でこうあります。:「こうして、民はイスラエルを迎え撃つために戦場へ出て行った。戦いはエフライムの森で行われた。」 エフライムの森の中に誘導されたアブサロムの兵士たは一つとなって力を合わせて戦うことができなかった。森のなかでは兵士は一つになれず、分散して戦わざるえません。

特に大勢の兵士を従えたアブサロム軍隊は不利であった。一方、ダビデの兵士たちは森の中で戦うことを知って、その準備ができたこと。少数の兵士が大軍に勝利を得たのである。アブサロム自身が彼の長い自慢の髪の毛を木の枝に引っかけ、宙ずるになりダビデの兵士に殺された。王の死は軍隊の拡散につながる。なんと皮肉のことか、自分の自慢のものが命取りになるとは。

 3)私たちは一人一人は小さい存在です。

私たちは一人一人は小さい存在です。しかし、蟻が夏に食物を集め、いなごには王はいないが隊を組んででるように(箴言30)その賢さがある。私たちは戦いの前準備を知り、みんなが一つとなって戦う時に、小に相乗効果が出る。大帝国エジプトのパロは小さな昆虫の大群に滅ぼされてのではないか。蛙、ぶよ、そしていなごに(出エジプト10章)。

私のお願い、祈りは、私たちは一つになり、教会のビジョンに従い、新任者のキム明子先生、タカヨシセイゴ先生、お二人のリーダーをしっかりと支え、いなごの大群のように、一人一人がスクラムを組んで支えることです。一匹のいなごは無害でも、隊を組むと国を滅ぼし、一匹のぶよも無害でも、隊を組むと生き物を滅ぼす。私達は、イエス様に あって一つ、ビジョンにあって一つ心で仕えましょう。

「私のー喜びが満たされるように、あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください。」 ピリピ人への手紙 2章2節

前原利夫