道仁の死と奨学金〜そして今・・

2007年5月レストランを閉めた私は、7月に次男の婚約者のご両親に会う事と私の慰労を兼ねて彼が旅費を出してくれたので一緒に日本へ行って来ました。

初めての二人旅、本当にうれしかったです。そんな幸せの絶頂の帰国後の8月3日、救急救命士をしていた彼が自動車事故で28歳という若さで突然天国へ行ってしまいました。

この事は、私の生涯で初めて体験した大きな悲しみと痛みでした。

そんな中、息子の葬儀に参列してくださった、アメリカで出会った大勢の友人達から、彼が密度の濃い充実した人生を過ごした事を知ることが出来た事は、救いでした。

少々のことではへこたれない性格だと思っていたこの私が、何も出来なくなってしまいましたが、志し半ばで彼が亡くなったのを悼んだ友人、家族により救急救命士を志す学生の育成を支援しようと相談して奨学金制度を2010年に設立しました。

基金を集める手段として、ファンドレイジングをする為に息子の好きだったレシピをまとめて料理の本を作りました。本をまとめた事で精神的にも一歩前進出来ました。

2013年夏からは、GVICをお借りして月に一回お料理教室もさせていただきたくさんの方と出会い、喜びを与えられました。道仁が亡くなって次の年に生まれた孫の勇真は、13歳となり道仁にますます似てきました。

こうして、悲しみのどん底から抜け出せるよう神様から、次々に喜びを与えられています。コロナ禍の中、命がどうなるかわからないという事と私も年をとってきた事から奨学基金を閉めることを決断し2021年10月に今後も学生達に役立つよう救急車のモデルルームを最後に寄付をしました。

これで、私が神様から与えられた仕事は、終りと思っていましたが、2021年12月にNCM2隊長、牧兄にお願いして、私のWebサイト(ブログ) https://emikomiyara.com/ を開設したことから始まってこの数か月私の思っていなかった事が次々と!

例えば森田姉、弘美姉が私の事を書いて下さったり、ローカルのTV番組から、インタビューを受けたり、飛脚に私の証を載せていただいたり、と展開して来ています。

沖縄出身の主人と一緒に神様が次にどんな課題を与えてくださるか今の私は、ちむどんどんしています。

宮良恵美子