イエスはわがいのち 聖歌608 “Jesus is All the World to Me”

「それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。

私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。それは、私には、キリストを得、また、 キリストの中にある者と認められ、」ピリピ3:8、9

本聖歌の作者であるウィル・トンプソンは、その素晴らしい音楽の才能から「オハイオの詩人」と謳われる人物でした。聖歌だけでなく一般向けにもたくさんの名作を残し、また数え切れないほどの作品集の編集や出版に携わりました。

そのようなトンプソンですが、彼の一番の喜びは自らの主を歌うシンプルなゴスペルの作曲と演奏だったと言われています。

そして、クリスチャンが神の証を高らかに歌うこの『イエスはわがいのち』とノンクリスチャンを救い主に導く『われにこよイエスきみは』の二つの名作を生み出し、この二曲は神に大きく用いられたのです。

有名な伝道者のムーディーが死の床にある時、トンプソンが彼の元を訪れました。面会謝絶の状態にあったムーディーでしたが、トンプソンの来訪を聞くと、トンプソンとの面会を熱望したと言い、その場でこう言ったと言います。

「ウィル。私は自分が一生に書いたどの作品よりも、君の『われにことよイエスきみは』を生み出したかった。」そして、ムーディーの伝道で何度も語られた『来よ 来よ 疲れたる者 イエスは愛の手を伸ぶ 疾くイエスに 来よ』という言葉と共に、彼は御国へと旅立ちました。

1904年に発表以来、本聖歌はキリストへの献身と人生のすべての必要を種に頼るというクリスチャンの決心を示す歌として、世界中で歌われています。

峯岸麻子

ヨハネ15:14、ピリピ1:21、4:12、Iペテロ2:21、Iヨハネ2:25参照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,. Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
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