「あなたはわたしのために、嘆きを踊りにかえ、荒布を解き、喜びをわたしの帯とされました。」 詩篇30:11

「人を祝福する人」「神の祝福の管」に誰しもなりたいと願う者であります。それは人の喜びが自分の喜びにもなり、祝福を届ける幸いは、特別な祝福です。ところが、人を祝福する者は、自分も既に祝福を頂いていると想定します。使徒パウロが「受けるよりは与える方が、さいわいである」と教えています(使徒行20:35)。

しかしながら、多くの場合は自分が先ず祝福され、自分が最適な環境にいなければ、祝福を他人に届ける事は出来ないという前提に立っていると思われます。自分が所有して初めて、与えることが可能であると考えるからです。

創世記のヨセフの生き様からこの前提は間違いであり、人は自分が最適な環境にいなくても、いや最悪の環境でも周囲の人を祝福し、幸いを届ける管になれると証しします。祝福を準備している方は神様であり、人はその管の役割を演じるからです。

ヨセフの生き方を見ると、悲しむべき環境、嘆くべく環境、拘束された環境ですが、その中でも苦難の顔、嘆きの声等は見られず、聞かれず、喜びと踊りすら感じられる生き方です。たとえ牢獄でも、その中から他人に祝福を届け、喜びと踊りを届けています。

1)夢見る男ヨセフ:

彼が畑で仕事をしていると兄弟達の穀物の束、11の束がヨセフの束を拝みました。それからまた夢を見、その夢は11の星と、太陽と月が自分を拝みました。11の星は兄弟達です、太陽は父ヤコブ、月は母のことで、この夢は正夢となり、外国のエジプトでおおよそ17年後に実現します。神様はヨセフが人を祝福する人間になるように、そして自分が祝福を受ける前に、人を祝福する管に作り上げていきます。

2)奴隷の身で自由人を祝福:

奴隷は不自由ですが不自由しない自由な人を祝福します。仕える身でありながら、自分の上司を祝福します。これらは常識に反します、彼の身分や地位は、祝福を受ける側ですが、彼は祝福を届ける奴隷となり、上司を祝福する部下です。ヨセフは周囲の人々の嘆きを踊りに変える管でした。

3)パロ王の侍衛長を祝福:

ヨセフの奴隷としての最初の仕事はポテパルというエジプト王の侍衛長の財産を管理することでした。ポテパルは王を守る高官ですから多分多くの財産を所有していたことでしょう。創世記39章に、単に家の管理だけでなく、他に重要な仕事 (ビジネスの管理?)も与えられ、ポテパルの家が栄えたとあります。単なる家の管理や拭き掃除、維持ではない。このポテパルの財産を上手に管理し、実績を残し、他人の祝福となりました。これがヨセフの第一の祝福ですね。神様はヨセフを更に用いようとして、パロの側近に仕えさせた。これは神の知恵、将来への準備です。

4)獄屋でパロ王の側近を祝福:

ポテパルの妻の誘惑の果て、濡れ衣をきせられたヨセフは獄にぶち込まれます。しかし、その獄はパロ王の側近達の獄屋であり、パロ王に接近するのに好都合で一番近道でした。獄に近道があり、幸が隠されているとは、それは神様の知恵です。神が働かれるところには、宝も将来も隠されています。詳細を割愛しますと、ヨセフはやがてパロ王に謁見の機会を得、王に祝福を届ける管、全エジプトの宰相の地位を得ます。

5)私達の前提条件の間違い:

人を祝福するには、まず自分が祝福を受け、それから手渡すという常識の前提条件がいかに間違いであるかヨセフは証明してくれます。この発想は信仰の世界では通用しません。そこでは常識、経験、人間の科学よりも、信仰の力学、即ち神が働かられるかです。神は水をブドウ酒に変え、水の上を歩かせ、5つのパンで4、5000人をまかなう事ができるお方です。私達が神の祝福の管となりたいと願うなら、素手でも神はそれを成し遂げさせて下さいます。荒野に水を湧かせ、花を咲かせられるのは神の業です。私達も日頃から無から有を引き出す信仰にチャレンジしましょう。

ヨセフが逆境の最悪の中から、周囲の人々の祝福の管になれたのは、み言葉が繰り返しているように”神がヨセフと共におられた” からです。神と共に歩むから祝福がついてきます。そして、神はヨセフ自らを祝福なさることを決してお忘れにならず、エジプトの宰相として14年間、エジプトや隣接諸国の飢餓問題と戦い、解決します。神は嘆きを踊りに変えられる恵み豊かなお方です。

「悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。」からです。(第2コリント6:10)

前原利夫



ゴスペルベンチャーインターナショナル教会
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