「恵み深き主のほか」賛美歌 525 “I Need Thee Every Hour”
I NEED THEE EVERY HOUR by Fernando Ortega
「恵み深き主のほか」讃美歌 525 “I Need Thee Every Hour.”
「私は苦難の日にあなたを呼び求めます。あなたが答えてくださるからです」 詩篇 86:7
本讃美歌の作詞者は、日々家事に追われる主婦そして母親であり、霊性を強めるといったことには無縁の人物でした。しかし、そのような毎日の中でふと書き留めた詩が、後に彼女を襲う悲しみの日々の中で、彼女自身を助けることになります。1872年に書いた自身の詩について、作詞者のアニー・ホークスは以下のように書いています。
「37歳というまだまだ若い時、妻として母親として、家事に追われていたある日のことです。急に『主が近くにおられる』という感覚があふれ出し、喜びの時も悲しみの時も、主なしに生きられる人などいるだろうかという思いが私を捉えました。そして、私の心の中に浮かんで来た言葉とそこから与えられた思い出の数数で、私の心は完全に満たされたのです」
この16年後、彼女は夫を亡くします。そしてそれからさらに多くの時を経て、ホークスはこのような言葉を残しています。
「この賛美が、なぜそれほどまでに人々の傷ついた心に触れるのか、最初はわかりませんでした。でも、この詩を書いて何年も経った後、私の人生が影で覆われた時、大きな喪失感の影に覆われた時、そこに大きな慰めの力があることを初めて理解したのです。そして、私に与えらえた愛おしいほどの静穏と平安が、他の人々に共有されてきたのだと、感じたのでした」
人生のいかなる状況においても主が近くにおられる。その事実を知ることは、勝利に満ちたクリスチャン人生における祝福のひとつと言えるでしょう。試練は必ずやってきます。その試練の時にも主の勝利の中に歩むためには、ホークスのように、平穏な時間の中で霊性を高め、強めることがとても重要ではないでしょうか。
救い主の近くで日々の生活を歩くことを意識しましょう。そうすれば、喜びのときも悲しみの時も、主はあなたのすべての必要を満たしてくださいます。
峯岸麻子
詩篇4:1、119:86、ヨハネ15:4、5、16:33、Ⅰコリ10:13、へブル4:16参照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,. Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
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