神との出会い

2021年12月30日

内村鑑三が札幌農学校で、新渡戸稲造らと”イエスを信ずる者の契約“に署名したのは1877年。西南戦争が起こったのは同じ年。内村は若く、西郷は晩年でしたが、西郷隆盛は、内村にとって同時代の英雄だった。あの堅物クリスチャンの内村が、神の声を聞いた第一人者に西郷を挙げている。

人間が何かをするのではなく、人間は無私になって、天 の道具になるのが最も美しい。江戸城の無血開城を実現させた、明治維新, 最大の指導者だ。“敬天愛人”朱子学、陽明学、そして、その後に聖書を学んでいた。最後にこの言葉が彼の心の中に必然的に収まったのでしょう。

モーセは奴隷の子供で、殺されるかもしれない危険の中、エジプトの王子になりました。40歳で, 急に殺人者になり、逃亡者になりました。彼が80歳になったとき、神が燃える芝の中から声を掛けます。

それまで80歳になるまで、彼の人生は、一度も計画通りになったことがありませんでした。40年間、ミデアンで、悶々と暮らしている時の事でした。神の前で靴を脱ぎ、ひざまずいて、完全降伏の宣言。モーセは神に出会うことによって, やっと意味ある人生がスタートしました。神はその時までモーセとイスラエルの民を見て、聞いて、知っておられました。

神様との出会いがあるか、ないかによって、私達の過ぎ去った過去が意味ある時間になることも、意味ない時間になることもあります。神様との出会いは, 人生を左右する一番重要な出来事です。私達一人一人にも、神様は必ず出会ってくださります。

しかし、恐れ、痛み、あらゆる思い煩いがあったとしても、諦めずに忍耐し、祈り求めてゆくときに、あなただけにしかできない、神の御計画を歩むことが可能になってくる。モーセは、”イスラエルの民を導き出す“ 使命が与えられた。私達にも、神様が用意してくださっている神の御計画が必ずある。

神様との出会いが、最善の人生の答えを与えてくださいます。  

鈴木光一