救い主イエス,王の降誕、おめでとう御座います!
  
「ひとりのみどりごがわれわれのためにうまれた、、、」 イザヤ書9章6節

冒頭のイザヤの預言はおおよそ750年後にベツレヘムで誕生したイエスの上に成就する。みどりご、男の子がわれわれに与えられた。同9章7節はこのイエスの地上での役割を明確に預言する。

民を救う救い主であられると同時に、それは「ダビデの位に座し、その国を治め」られます。メシヤの初臨の姿は国を治める「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの神」として預言者イザヤは記録する。メシヤは王でもあられる。

かつて収税人であって、イエス様の弟子になったマタイは、旧約聖書から多く引用し、その光を師であるイエス様に当てて、マタイの福音書を書き上げている。当時の律法学者とは違い、マタイこそ真の律法学者である。マタイは救い主メシヤを”王”としても描写している。そこで、メシヤが王である姿を追ってみましょう、

私達の視点をメシヤは救い主であるという単一の役割から、救い主であり王であられるという二重の重要な役割を担ったメシヤであることに移しましょう。王としてのメシヤの役割は救い主の陰に隠されているからである。

冒頭のイザヤの「ダビデの位に座し、その国を治め」の預言は、マタイの1章の冒頭にメシヤの系図、ジニオロジーに反映されている。「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図」とある。神はアブラハムを召して、「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。、、

地のすべてのやからは、あなたによって祝福される。」(創世記12章参照)。これは霊的な意味と同時に、国を治めるという立場の人物を指してのことでもある。アブラハムから14代後、ダビデ王が誕生、そしてイスラエルを治める王となる。

ダビデ王はイスラエルの名王、歴史に登場する王たちの模範的な王として40年君臨する。そのダビデ王家からイエス、メシヤが誕生する。イエスは王家の血を引いたメシヤである。

イエスが誕生した時、東方から博士たちがエルサレムに到着、拝みに来ました。博士たちは「ユダヤ人の王としてお生まれになったかたは、どこにおられますか。」とメシヤを王として迎えている。

また、当時、王であったヘロデは祭司長、律法学者に調査を指示し、メシヤの生誕地を旧約聖書から調べさせた。彼らはミカ書から「、、、わが民イスラエルの牧者となるであろう。」とヘロデ王に伝える。旧約においては王は度々羊飼い、牧者にたとえられている。

ヘロデ王はこの子を生かすことを恐れて、ベツレヘムとその附近の地方にいる2歳以下の男の子を殺害した。この残酷さは旧約の預言が確かであり、ヘロデ王の調査が事実であることを裏付けるものである。幼子イエスは両親に抱かれて一時エジプトに逃れる。

弟子のマタイに限らず、弟子たちの中にはイエスが救い主であると信じたいよりも、むしろイスラエルの王であると信じていたようである。弟子の一人、ナタナエルは「先生、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」と告白する。(ヨハネ1:49)

また、イエス様ご自身も、十字架にかかる前、総督ピラトとの問答で「あなたがユダヤ人の王であるか」との問いに、イエスは「そのとおりである」と答えられた。

イエス様が最後のエルサレムに入城された時、ロバにお乗りになり、町中が騒ぎ、群衆に迎えられた。ロバは平和の象徴、平和の君のエルサレム入りである。群衆は上着を道に敷き、声たからかに神を賛美し、叫んだ「主の御名によってきたる王に、祝福あれ。天には平和、いと高きところには栄光あれ」。

預言者イザヤも11章で私達の王をこう描く:「正義をもって貧しい者をさばき、公平をもって国のうちの柔和な者のために定めをなし、その口のむちをもって国を撃ち、そのくちびるの息をもって悪しき者を殺す。

正義はその腰の帯となり、忠信はその身の帯となる。」さあ、クリスマス!、人類の救い主、世界を治められる平和の王の誕生。平和の君、律法によらず、愛によって治め、導かれる真の永遠の王をお迎えしましょう。

前原利夫


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