先月号の本欄で私は日本のキリスト教について触れ、クリスチャン人口の少なさを嘆いたが、翻ってその日本のキリスト教に私はどう関わってきたのであろうかと、自問自答している。日本の諺に「論語読みの論語知らず」という言葉がある。

儒教の経典である論語をいくら読んでいても実行が伴わなければ役立たずであるという皮肉である。私は聖書読みの聖書知らずであったことを反省している。日本に長く住んでいて日本人の友人も沢山できたが、その友人達を教会に誘うことは一度も無かった。牧師の子でありながら宣教になんら手を貸すことは無かった。

今それを悔いている。宣教は聖職者だけに任せて、信者はただ手をこまねいて傍観していいはずはない。私は迂闊にもそのことに気付かずに無為に日本で怠惰な信仰生活を続けて来たのである。米軍基地に勤務していた関係で基地内のチャペルで礼拝だけは守った。チャペルはいわゆる”non-denominational”で教派の区別は無かったが、聖公会系の信者達だけは、日本で伝道している聖公会宣教師を基地に招いて特別礼拝を持っていた。

日本には世界でも極めて珍しい無教会主義派があって、特定の教会に属せずクリスチャン生活を維持している信徒がいるようだが、私は会う機会は無かった。ただ、私の父方の遠縁に、無教会主義の提唱者であった内村鑑三がいたことは、父からよく聞かされていた。内村は「二つのJ」を愛するという有名な言葉を残している。

一つはJesusのJ、もう一つはJapan のJである。彼の墓碑にはこう刻まれている。”I for Japan; Japan for the World; The World for Christ; And all for God.”彼は立派な愛国者である前に立派なクリスチャンであったのだ。

彼の墓は東京都府中市多磨霊園にあるが、私はいつか墓参できたらと願っている。
      
サムエル北村


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