種をまく

2021年12月30日

色々あった私のクリスチャンライフの中で忘れられない喜びの思い出があります。教会にと出かける私と母をいつも見送って留守番していた父がある日曜日の事、聖書を抱えて一緒に行く言うのです。

私達はしばらくお互い顔を見合わせていましたがとにかく父の気の変わらないうちと慌てて出発しました。その頃の父は心臓の病いでじわじわと体そして精神が弱くなってきていました。その日もちろん教会では父を温かく迎えて下さり礼拝後も父は皆さんと楽しく交わりの時を持ち帰宅しました。

私も母も何故父がそのような気持ちになったのかと問いただす事はしませんでした。何故なら神様はすでに父の心を開いて下さっていたのですから。その日を境に父は毎週教会に行くようになりました。やがて父の口から神様という言葉が何度も出るようになりました。

父の病はさらに悪化し長い入院後自宅で病気と闘っていた頃病床洗礼を受ける機会に恵まれました。「クリスチャンになることをどう感じる?」との母の問いかけに父は「神様を知ることができて本当に良かったと思う」と答えました。

それから数週間後父が天に召される時最後に残した言葉は「さよなら、またね!」でした。なんと素晴らしい言葉を残してくれたものでしょう。父はいつの日か再び会えることを自覚していたのです。

もう一人現在素晴らしいクリスチャンとなられて神様の恵みを受けている私の旧友が日本にいます。GVICでは数回私のお証の中でお話したこともありますが水野谷智子さんというお友達で、彼女も以前は私生活の中で創価学会の古きメンバーだったお母さま、そして障害をかかえている弟さんの事、あれこれでつらいところを通って明かりがみえないような日々を過ごしていました。

私がクリスチャンであることに当初は大変驚いていたみたいですが、私はある時聖書を読んでみたらいいと勧めました。私がそこからたくさんの答えを得たようにきっと彼女も良きメッセージを受けることができると思ったからです。すると彼女はすぐ聖書を購入、最初は分からないものの創世記から読み始めてどんどん先に進み私もまた自分の好きなみ言葉を送り続けました。

それくらいしか私にはできませんでした。私にとっては奇跡しかし神様のご計画ですが、智子さんはびっくりするほど早いタイミングで洗礼を受けました。そしてさらにはその後弟さん、そしてやはりご病気のため長きに渡って入院していたお母さまも天に召される1週間ほど前に病床洗礼をお受けになってつまり家族全員クリスチャンとなられました。

いくら神様のご計画でも私はやはり奇跡の家族!と呼びたいです。自分の友がクリスチャンとしての姉妹になる。これほどの喜びはありません。

西原ジュリー



ゴスペルベンチャーインターナショナル教会
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