子ども食堂
「ご機嫌とりのような、うわべだけの仕え方ではなく、キリストのしもべとして心から神のみこころを行い、人にではなく主に仕えるように、喜んで仕えなさい。」 エペソ5:6、7
今現在、日本では「子ども食堂」たるものが一万箇所以上に上るそうです。「子ども食堂」というのは、子供に無料、もしくは定額で食事を提供する場所で、民間から発せられた自発的な試みです。運営支援の公的な助けがないにも関わらず、「子ども食堂」の数、また利用者が増加するばかりだそうです。
先月私は日本に3週間ほど行って参りました。6年ぶりの日本はずいぶん便利になってプチ浦島太郎のようでした。
ICOCAというカードで電車、バス(会社を問わず)全て精算して切符を買うよりお得、自動販売機でも、ゲームセンターでも使えるデジタルカード。(ちなみに、イコカは関西 スイカは関東、マナカは中部地方で販売しているが、全国どこでも使える)
電車の中では、バックパックを前に抱っこするようにして電車に乗る。これは流行ではなく、電車の中のマナーだそうで、若い子もおじさんも、子供もみんなバックパックを抱っこして電車の乗っています。これぞ、マナーの良い日本人です。アメリカなら、罰金制にしないとやらないよな。。。と思ってしまう私。
店員にポイントカードをお持ちですか、作りますか?と聞かれ、要りませんと答えると、須く「失礼いたしました」と謝られる。「いやいや全然失礼じゃないよ」と思いつつキオスクでも、デパートでも薬局でも同じ対応に驚く毎日でした。皆さんは日本に帰るとどんな「びっくり」がありますか。
訪日中に10件の教会を訪問させていただきました。
訪日中に10件の教会を訪問させていただきました。その中で子ども食堂をやっておられる教会が三箇所ありました。NPO法人をとって行う活動です。
それぞれ立ち上げるきっかけは違いますが、豊かとされる時代に、子供たちが十分に食事を取れない(1日に学校給食の一食しか食べない子供たちがいる)一人親の家庭への食事支援、孤食の子供達に一緒に食べる場所を与えたい。現代社会の孤独や不安、精神的弱者の方への自立支援、食事を通して地域に提供していくことを目的としています。
一人の牧師夫人が、子供食堂を運営するのに思うことは、「子供たちがいずれ自立して故郷を離れる時がある、そこでも難しい問題や困難があるかもしれないし、誘惑もあるでしょう。
家族、友達にも話せない時があるでしょう。そういう時に、ここなら安全。(子ども食堂のある教会)、彼らに安全な場所、彼らが連絡できる場所を作ってあげたい。子供達を見ていてそう思うのです。」と語られました。
また週3回の子ども食堂を開いている所では、毎回100食分を用意し、毎回完食だそうです。子供は無料、大人は低料金で提供されるのですが、一人で来る子、親子で来る子、さまざまで、そこに出会いがあり、彼らへの祈りが与えられるそうです。人気メニューの豚丼の日はあっという間に完食となるそうです。
お米や材料費が値上がりしている今、運営費が大変でしょうという問いに、「不思議なことに、神様がその必要をいつも満たしてくださって、信頼することの素晴らしさ、主は養ってくださるお方であると心から主を崇めます」と言われていました。
私たちはなんでもある便利な時代に生きているのです、自動運転車はもうじきの話で、空飛ぶ車が開発中というまさに鉄腕アトムの漫画の時代になるかのようです。そこに人間の「こころ」のケアが今ますます大事であることを思わされます。
子ども食堂はアメリカの実状を考えると同じやり方は難しいのですが、教会が地域に貢献する心のケア、魂の救いのために何ができるだろうか。飛行機の中で思わされたトピックでした。
キム明子
ゴスペルベンチャーインターナショナル教会
Gospel Venture International Church (GVIC)
17811 South Western Avenue, Gardena, CA 90248 U.S.A.
www.gospelventure.com/
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