救いの証(2) | ジョーンズ陽子
大学に進学した私は、重荷となっていた家族の束縛から解かれ自由の身になりました。しかしその大学生活は、出席を取らない授業はサボる、アルバイトに明け暮れる。夜は友達と部屋で飲み会。家から出たい一心で進学した学生生活は、完全に目標を失っていました。自分の存在意義を承認欲求の満足で得ていた私は、人間関係、恋愛に深く傷つくこともあリました。
失恋に悲しみ、生きるのが辛くて隣県にある自殺の名所への片道切符だけ買って向かいました。しかし断崖絶壁から飛び込むことはとても恐ろしくてできず、夜も更け、帰りの電車賃を持っていなかった私は、勇気を出してヒッチハイクを試みます。一台のトラックの運転手さんが私を哀れに思われたのでしょう。
『乗っていきなさい』と言って下さり、何も効かず近隣まで乗せていってくれました。19才女子大生です。どんな危険な目にあってもおかしく無い状況でしたが、自殺名所から無事に部屋に帰ることができました。私は自分が辛すぎて、苦しくて運転手さんの顔も覚えていませんが、今思うと、神様が私に天使を送ってくださったのだと思います。
その後、大学を無事卒業、就職し、表向きは順風満帆でしたが、心は虚しく、常に誰かに愛されたいという空洞がありました。結婚適齢期の年頃になると同期の寿退社が続き、乗り遅れまいと当時交際していた彼と結婚します。しばらく子供はいらないね!と冬はスノボ、夏はサーフィン。夫婦だけの楽しい結婚生活を送っていたのですが、まだまだ子供はいらないと言う主人と子供を産みたいと思う私は、だんだん年齢のことなど焦り始め、価値観のずれがどんどん広がっていきます。
私のアメリカ語学留学をきっかけに、ついにはこの結婚は破綻してしまいました。私は再びアメリカへ渡ります。その時フライトで出会ったアメリカ人と結婚することになります。そして私はイエス様と出会うことになるのです。
ジョーンズ陽子
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