「人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。」(ヤコブ1:19)

プールのリハビリは浮力がつき、治療に効果的です。ランド・リハビリ(地上)で持ち上げにくい脚、腕をプールの中では比較的楽に動かすことができます。深みに行けば行くほど、身体が軽く感じられ、浮力で動き回ることができます。

浮力効果は体重の確か60%です。水中歩行のように地上でも歩けたらな〜といつも思いつつ運動しています。プールでは1時間歩き回ります。私は4年近くサンペドロのYMCAのプールで自由にリハビルをしています。ある日、トーランスのYMCAのプールをトライすることになり、ケヤーギバーと偵察がてら覗くことにしました。プールはメイン・ロビーからガラス戸越しに見えて、2つの大きなプールと小さな2つのジャクジーがあります。清潔感があり気持ちがよい施設です。

さて、着替えてプールの中で歩き始めたり、両腕、両脚の運動を始めました。その日はご婦人たちのグループエクササイズがり、私は遠慮しつつプールの端っこを利用しました。そこに、1人の女性がエクササイズをしていましたが、かなりの重症の感じでした。自分より重症の患者を見ると、神様、この方をもあわれんで下さいと小さく祈りました。

プールに入り20分経ったでしょうか、プールサイドに車椅子に座っていた女性に気が付きました。その方が何やら私に微笑みかけたので、私は元気に歩き回っている私の姿を羨ましく思っていての事であろうと勝手に想像しました。

車椅子に拘束される厳しさは、その経験がある者しかわかりません。私はその微笑みに元気付けられてプールを勢い良く歩き続けました。 ところが、暫くして、その車椅子に誰も座っていません。

アレ!、と思いながら水中歩行を続けていると、先程、車椅子に座っていた女性が、隣のドアを開けて車椅子に向い歩き、座ったのであります。どうやら私しの早とちり、プールサイドの錯覚のようだ!この方はハンディキャップではなく、私の隣で歩いていた方のケヤーギバーであったのです。自分の早ガッテンというか、錯覚の判断に恥かしく思いました。あの微笑みを思い出しひとり苦笑しました。

イエス様がメッセージをした後に”よく、よく聞きなさい”と注意を惹かれました。私たちはよく聞き、よく見なければなりません。 即断は禁物です。「人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。」(ヤコブ1:19)と教えます。聞くに早くとは良く吟味し理解して人の話を判断することです。そのためには語ることを性急にしてはなりません。語ることはおそくてもいいのです。よく聞かず、性急な語りかけは、当然怒りを引き起こす原因になることでしょう。

私達は話が終わらないうちにチョッカイを入れたりコメントしたりする不用意な時があります。話が終わらないと、全体像が見えないし、話の途中でドンデン返しも起こります。何でも途中で判断すると、それなりの付けが回わり、友人関係、人間関係を著しく損なうものです。 即断は知恵のなさです。

再び、プールの話に戻りますが、プールでは頭だけ突き出して両脚、両手の運動をします。見えるのは頭だけですから男女の区別ができない時もあります。水面下その人が瘦せ型か肥満型か、長身か低いかすら判断がつきません。早ガッテンをする人とは水面上の頭だけ見て、見えない水面下の部分をまったく無視して、これが全体像だと判断する人です。

プールから上がって来ると、全く違う人と後でわかります。車椅子に座っていると、この人も歩けない身体障害者だと決めつけてしまいます。彼女はほんの一時、腰かけただけでした。それをこの人も障害者と決めつけてしまうのです。

聞くに早く、語るに遅くしないと、私みたいに即断の恥をかくことになります。像の話しにもあるように、像の全体像を見て判断することです。部分的な判断は禁物です。プールサイドの錯覚は避けなければならない、とあるリハビリの午後教えられたこの頃です。

前原利夫



ゴスペルベンチャーインターナショナル教会
Gospel Venture International Church (GVIC)
17811 South Western Avenue, Gardena, CA 90248 U.S.A.
www.gospelventure.com/


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