血潮したたる | 讃美歌136番 “O Sacred Head, Now Wounded”
O Sacred Head, Now Wounded (Hymn 271) – Hymnology (Official Video)
「それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。そして、彼らはイエスの前にひざまずいて、からかって言った。『ユダヤ人の王さま。ばんざい。』また彼らはイエスにつばきをかけ、葦を取り上げてイエスの頭をたたいた」マタイ 27:29-30
受難節にこの讃美歌を会衆賛美で歌う時、その歌詞が持つ熱い思いに、涙を流さずにはいられません。この讃美歌の歌詞となった詞を書いたのは、フランスにあった修道院の院長であるベルナルドゥス・クラエヴァルレンシスと言われています。
中世に生きた信仰の篤いこの修道僧は、その詞を通して、十字架で苦難にあえぐ救い主の姿を映し出しました。それから800年以上、彼が描き出した「苦しむ救い主」のイメージは、クリスチャンの心に深く刻まれて来たのです。
貴族階級の富と安寧を捨て、質素、神聖、祈り、そして他者の物理的・霊的必要に応える生活を選んだ彼は、当時、キリスト教界で最も影響力のある指導者の1人でした。マルチン・ルターは「ベルナルドゥスは、史上最も素晴らしい修道増であり、私が最も敬愛する人物である」と書いています。
この歌詞は、十字架で苦しまれたキリストの様々な体の部位について触れた一連の長編詩の最後の部分から取られたものです。この歌詞となった部分は、17世紀にフランス語からドイツ語に、そして19世紀にドイツ語から英語に翻訳されました。
時を超えて神が守られたこの傑作のおかげで、クリスチャンはその御子をより熱く讃えることができるのです。
峯岸麻子
イザヤ53、マタイ27:39-43、ピリピ2:8、
Iペテロ3:18照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,.
Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
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