母の日、おめでとうございます! | My Dear Mother!

2021年12月20日

5月14日、母の日を迎えます。礼拝に元ヤクザの井上宣教師をお迎えします。ランチは特別ランチで母の日をお祝いします。今号の飛脚は3人の先生方のお母様の証をしていただきます。

私の愛するお母さん  キム師:

母は、第2次世界大戦後に韓国に生まれ、1950年からの韓国戦争を目の当たりに育ちました。戦争で全てを失い、5人兄弟の末娘だった母は、満足な食事はできませんでした。
1969年、母は会計会社へ就職し、私の父と出会い結婚します。父は真面目によく働き、家を購入し、私が生まれました。

ある時、叔母がアメリカへ移民し、ビジネスをするための費用を父に相談しに来ました。父は家を売りお金を都合します。しかし、その直後に父の会社が倒産し、父は安定した仕事に就くことができず、経済的にとても厳しい日が続きました。しかし、そのような中であっても母は決して愚痴を言いませんでした。むしろ、朝から晩まで家でできる内職を見つけて働きました。

アメリカへ移民した時、母は40歳。工場やスーパーで働きました。私は母が働いていないところを見たことがありません。

母が50歳になって、低賃金でしたが、老人ホームにてベットメイキングの仕事につきました。一生懸命働いて、夜はアダルトスクールで英語と介護の勉強をしました。そして10年後、ベットメイキングからアクティビティディレクターと昇進します。今、母は70歳になりましたが、今もフルタイムで同じ老人ホームにて働いています。

家では父の世話、孫の世話をし、教会を休むことなく、奉仕もよくします。
私は箴言31章を読む度に母を思います。そして、主にこの母を心から感謝します…


私の母は今年の7月で92歳になります。 織田師:

「彼女は夜明け前に起き、家の者に食事を整え、….しかし、主を恐れる女はほめたたえられる。」(箴言31章15a、30b)。

私の母は今年の7月で92歳になりますが、息子達のそれとは似ても似つかないほど(?)髪の毛がふさふさ。ペン字、習字も驚くほどの達筆。息子達は既にぼけ現象が始まっているが、母の記憶力ときたら驚異的。

一時は白内障で虫眼鏡で聖書を読んでいた母だったが、数年前レイザー手術をしたら眼鏡なしでも見えるようになり、自分ばかりでなくお世話になった人のためにと以前高田姉宅で習った毛糸のマフラーをいくつも編んだり、何百ページもある本を2~3日で読むほど。

5年前トロントに住むアパートの屋内プールで「泳げない!」と言う母に泳ぎ方を教えたら数メートル一人で泳ぎ始めたのには周りにいる人も拍手。

80歳を過ぎてからコンピューターをさわってEメールを始めてから、今ではフェイスブックやラインなどで孫達と会話しているという母の「新しいことへのチャレンジ精神」にはまったく頭が下がる。

「70年も昔で忘れました!」と言いながら、日本語のわからない家内に「I love you!」と英語でスカイプしてくる。子供の頃目を覚ますと、早くから起きて母の料理する音が聞こえてきたが、今も母の料理は最高だ。1994年に父母共に洗礼を受けて以来、聖書を学び続けている母を私は誇りに思う。

私の母は、とても怖い母でした。李師:

私の母は、とても怖い母でした。子供たちは母親に甘えることはありませんでした。私たちの家は、韓国の由緒ある家で、父は国会議員。母は、梨花女子大を出た人で、美貌と知性をもっていました。威厳があり、家の人たちは勿論、父の政治家仲間も皆、父よりも母を怖れていました。私たちは、母が傍を通ると冷たい風がよぎるように感じたものです。家には、多くの女中がいました。

皆貧しい家の出で、奴隷のように使われていました。彼女たちは、時々銀のスプーンなどを盗むのです。家にある銀器は無数にあるのに、母には、それが盗まれるとすぐにわかるのでした。そして、女中部屋に直行し、盗んだ女中の風呂敷を開き、そのスプーンを見つけます。驚くべきことには、母にはだれがそれを盗んだのかわかるのです。

大きなテーブルの上にうつ伏せに寝かされ、ムチ打たれる女中を、母は腕を組んで見ているのでした。

父が亡くなり、母が本当のクリスチャンになってからのこと、母が私に“こんな私でも、天国に行けるかしら”と訊きました。自分が女中にムチ打たせたことなどが思いだされて、そんな自分が天国に行けるのかと不安になったというのです。私はそれを聞いてびっくりしました。そして、慌てて“何を言っているんだ。イエスさまの十字架は、その為じゃないのか”と言ったのでした。

たぶん、母は、わかっていたのだと思いますが、振り返ってみて、自分のしたことが無性に悲しかったのだと思います。その母も16年前に主の御許に召されていきました。もう悩むこともないでしょう。「わたしは、あなたがたに平安を残します。・・・あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」(ヨハネの福音書14章27節) 

3人の先生方、ありがとう御座いました。キム先生のお母様、織田先生のお母様、主の祝福の中にいつまでもお元気で、李先生のお母様は救われて天に召されました。3人の先生方をGVICに遣わして下さったイエス様に、心から感謝致します。

母の日、お母様に、神様に感謝の日としてお過ごし下さい。

Happy Mother’s Day!

前原利夫


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