なおも御恵を〜聖歌594番 “More about Jesus”
More about Jesus would I know
「私は、キリストとその復活の力を知り、またキリストの苦しみにあずかることも知って、キリストの死と同じ状態になり、どうにかして、死者の中から復活に達したいのです。」 ピリピ 3:10-11
キリストの福音について深く考えることは、心躍る作業です。「人間には、キリストに絶対的な信仰を置く必要がある」という福音の基本的なメッセージはとてもシンプルで、小さな子供でも理解・応答できる内容です。
しかし同時に、福音はあまりにも深遠で、それを真に捉えるには、人間の一生という時間があったとしても、十分とは言えません。なぜなら、福音のメッセージの本質は、永遠の神の御子への理解を深め、御子との関係性を深めることという、「人」を対象にしたものだからです。
本聖歌の作詞者であるエリザ・エドムンド・ヒューイットは、人生の大半を病気と共に過ごしました。病気を通して神様や御言葉と近しく交わった彼女は、自らの言葉を通して、自分の経験を他者に伝えたいと強く願うようになり、児童向けの詩や日曜学校向けの著作を多く発表します。
彼女の素晴らしい詩は、すぐに様々なゴスペル音楽家の注目の的となり、そうした詩に曲がつけられるようになりました。後年、病状が改善したヒューイットは、伝道活動にさらに熱心に取り組むようになります。友人であったファニー・クロスビーと頻繁に会い、また、自分たちが生み出した新しい讃美歌について話あったりして親交を深めました。『なおも御恵を』は、1887年に発表されています。
「なおも(明白)さやに知らん 聖霊なる神を
なお深く主を なおも我がために 見うせし主を知らん」
この詩に書かれたヒューイットの祈りは、彼女の生み出した心のこもった数々の詩の中で、優美に答えられたのでした。
峯岸麻子
2コリント3:18、エペソ3:19、ピリピ3、1ペテロ2:2、2ペテロ1:4参照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,. Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI Used by permission of the publisher.
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