私が通っていた名古屋のキリスト教系中学校の校訓(モットー)は「敬神愛人」であった。講堂正面の扁額に墨痕淋漓大きく書かれた4文字は少年心に深く彫まれた。長ずるに及んで、これと同じような言葉を明治維新の立役者、西郷隆盛が愛用していることを知った。「敬天愛人」である。

先月号の証で私は日本の著名な宗教家、思想家、内村鑑三について触れた。その内村の名著「代表的日本人」5人の中に西郷隆盛が堂々と名を連ていることに私はかねてより興味を覚えていた。西郷にとって天とは何か?彼は神を信じていたのであろうか?彼は何故、今なお日本を代表する偉人として慕われるのであろうか?興味は尽きない。

内村鑑三は何故、西郷隆盛を日本を代表する人物に選んだのであろうか?西郷のほかに、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮が含まれているが、いずれも、その人生において、節を曲げずに自己の信念に忠実な人物たちであった。特に西郷は無私無欲、驕らず高ぶらず謙遜そのものであった。

内村はこのような地味で世間的に仰々しく振る舞わない日本人の精神性を広く海外に誇示すべくこの本を英文で書いている。西郷は自己を超えた大きな存在に寄り添う生き方をしたといわれている。この大きな存在こそ天であり、神ではなかったのであろうか。西郷はクリスチャンではなかったがクリスチャンに合い通ずる精神性を有していたと思う。

ここで私は聖書のルカの福音書14ー11「なぜなら、だれでも自分を高くするものは低くされ、自分を低くするものは高くされるからです」のみことばを思い出す。イエス様は自らこのような人のあり方を私たちに具現されてくださったお方である。

私は少年時代に受けた敬神愛人のモットーが私の信仰生活の根底に常に生きていることに感謝している。

サムエル北村


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