頌栄〜賛美歌21.24 “Doxology”

 

 

「わが神、主よ。私は心を尽くしてあなたに感謝し、とこしえまでも、あなたの御名をあがめましょう」 詩編86:12

この頌栄の歌詞は300年以上の長きにわたり、どんな歌のどんな歌詞よりも最も多く歌われてきたものです。今日においても、おそらく英語圏のプロテスタント教会では、日曜礼拝の中で一度はこの頌栄を歌い、その壮大な歌詞に触れる中で、心をひとつにしているのではないでしょうか。「頌栄」は、これまでに書かれたどの神学本よりも、三位一体の教理について多くを説いていると言われてきました。

「頌栄」を毎週歌われる通り一遍の、お決まりの歌として捉えてはなりません。クリスチャンである私たちは、日曜日に歌われるこの頌栄を、過ぎた週に与えられた神様からの恵みのすべてに対する捧げもの、あるいは賛美のいけにえとして捉えるべきです。

真の賛美には必ずいけにえが伴うものです。旧約聖書の時代、レビ族の祭司たちは神の民のために血のいけにえを捧げました。そして新約聖書の時代、神は私たちの賛美のいけにえを望まれました。その他にも私たちの体(ローマ12:1)、信仰(ピリピ2:17)、贈り物(ピリピ4:18)、善行と施し(へブル13:16)を捧げることを求められています。

この頌栄は、17世紀の英国国教会主教、トーマス・ケンによって生み出されました。彼は勇気を持ってきちんと自分の意見を述べる大胆な人物として知られていました。ケンの伝道活動は山あり谷あり。オランダのハーグでは、英国国教会のチャプレンとして宮廷従者として使えましたが、その歯に衣着せぬ物言いで、オランダ政府の中枢部の腐敗を指摘した結果、短期間でその職を追われています。

その後イギリスに戻った彼は、チャールズ二世のチャプレンの一人に任命された彼は堕落したイギリス王制の道徳的罪を糾弾し、オランダ時代と変わらぬ豪胆さを見せ続けました。このような反体制的な言動にもかかわらず、チャールズ二世はケンを勇気あるチャプレンとして尊敬し、バースおよびウェールズ地区の地区主教に任命しました。

峯岸麻子

詩篇97:1、100,150:6 参照 黙示録7:9-12参照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
Kenneth Osbeck,
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