“癌”というのは異常細胞で、その司令塔であるDNAに異常をきたしたものです。通常は、私たちの“免疫”がそういう異常細胞を殺すのですが、“私は正常な細胞ですよ”というサインを掲げてどんどん繁殖していくのが“癌細胞”なのだそうです。

昨年の一月にCTスキャンで左肺に18ミリの腫瘍が見つかり、癌の可能性があるという報告書を読んだ時、“あっ、自分は死ぬんだ”と思いました。

そして、Count your rest of life(残りの生きる年を数えなさい)という意味の言葉を上から受けたのです。でも、その時は、まだ癌であるかどうかわからない時でした。

6月にバイオプシー(生検)をして、肺癌であることが確定し、紹介された専門医に会いましたら、何もしなかったら1年から2年半だろうと喜々として(死刑を宣告するが如くに)伝えられて、こんな先生のところには行きたくない、と思わされたのです。

その週の祈祷会で、私は、自分が肺癌であることを報告し“皆さんより早く逝きます。これまで素晴らしい人生だったので、自分は何も後悔することがありません”と証詞をしたのでした。皆さんは、“私たちが祈ります。諦めないでください”と仰ってくださいました。それから、祈祷会の皆さんは、毎回わすれずにお祈りしてくださいました。前原先生からは“自分は、バスケットボールの延長時間が好きだから、延長試合をしてください”というメールをいただきました。

バイオラ大学で看護学を教えているK姉からHouston のMDAndersonに行くようにと示唆されて、MDAndersonに行きました。ここは、全世界から癌治療のために集まってくる患者、また医者の訓練のために、癌撲滅のために建てられた医療機関でした。でも、そこで長期の治療をする気持ちにはなれず、UCLAでも同様の治療が受けられると言われたので、娘のハーバード時代の友人の父がUCLAの教授だと聞いていたので、連絡したら、自分が癌の教授だから明日来なさいと言われて、会いに行きました。

もう一度、全部の検査をし、Chemo(化学療法)を始めました。2種類の薬を点滴するのですが、3日後から苦しくなります。下痢・便秘・吐き気・フラフラ・食欲減退、この嫌な気持ちをどう表現すればいいのでしょうか。これを3週間ごとに4回繰り返し、その後、ひとつの薬にするというのが、肺癌患者の定番の治療法です。
その後、UCLAの担当の先生とは、いろいろ相談することが出来なかったので、USCの先生に変えました。

Chemeで癌が小さく(半分のサイズに)なったので、Radiation(放射線療法)をはじめ、Radiationの終了後の2度目のPETスキャンで癌が消えた(検知されない)という朗報を得たのでした。でも、肺癌患者は、二人のうちひとりが再発するというので、今、immunotherapy(免疫療法)をしています。

祈祷会の皆様、その他の皆様のお祈りに感謝しています。そのお祈りに応えて、神さまは延長時間をくださいました。残された一日々々を無駄にすることなく、主の御用のために用いたいとそう思わされています。

ロバート・イー


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