救いの証(4) | ジョーンズ陽子
私は意を決して家庭集会に参加するのですが、当時の私には誰にも言えない苦しみがありました。そしてその苦しみが起因し主人との関係が難しく悩んでもいました。
息子を出産してすぐに第2子を妊娠するのですが、義兄との同居や苦しい経済状況の中、私の心は産後の手伝いに来てくれた母からの一言「産後すぐにまた妊娠するなんて恥ずかしいからね」が重くのしかかりました。最後の砦と思い主人に話しましたが、妊娠を喜ぶどころか、子供の父親は誰なんだ!と疑う態度。
私は全ての扉が閉ざされてしまったと思い込み、産むことを諦めました。それからというもの、主人は私の浮気を日常的に疑い、私は子供の命を絶ってしまったという罪悪感、後悔を誰にも相談できず、悲しみを押し殺していました。目の前の生後半年の息子を育てるので精一杯、しかし息子が唯一の慰めでした。
主人と私の溝は深まるばかり 聖書の箴言28:17「流血の罪の重荷を負う者は、逃れて墓穴に至る。 だれも彼を援助してはならない。」 まさにこのような状態だったのです。
初めて参加する“家庭集会“とは何なのか全く見当もつかず、集っておられた方も初対面でしたので緊張し身構えていました。集会が始まり、明るく迎えてくださったアコさんがイエス様を信じた時のお話をしてくださいました。
その中でアコさんがお母様に荷物を届けに初めて教会に行かれた時、帰り際に牧師先生が彼女の頭に手を置いて祈ってくださり『もう大丈夫、今までよくがんばったね』と話された、とお聞きした瞬間、私の頭にその手が置かれ『今までほんとうによくがんばったね』と私に語りかけてくださっているのを感じ、その手から温かいものが流れ私を包み、なぜか涙が溢れて止まりませんでした。
私のことを知っていて、慰めてくださる方がいる、と。泣きながら嬉しさが込み上げてくるのを抑えることができませんでした。それまで、「全て自分一人で背負い、人に弱みは見せずに墓場までもっていく」と両肩に重荷をずっしり負っていた私でした。
それが別人のように身の上話を自分でも驚くほど話し始めていました。そして、私のことを慰めてくださったこの神様というのはどういう方なのだろうと、家庭集会に通い初めるようになりました。
ジョーンズ陽子
ゴスペルベンチャーインターナショナル教会
Gospel Venture International Church (GVIC)
17811 South Western Avenue, Gardena, CA 90248 U.S.A.
www.gospelventure.com/
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