プロの判断、素人の判断 真の医者、イエス・キリスト

私たちの日常生活の中には、多くの誤りや誤解や素人判断で生活が狂ってしまう場合があります。

注意して読まなかった処方箋のために薬を摂り過ぎて、逆に体を悪くしたという体験。また、看護師や医者の聞き間違いや判断ミスで誤診されて、全く関係のない処方箋を摂り、病状がさらに悪化した経験。

これらは間違いの中でも特に気をつけなければならない取り返しが出来ない誤解、ミステイクです。

最近の話ですが、ある人が喘息と診断されて口に入れるスプレーを使用、同時に6日分の抗生物質を使い始めました。自覚症状も喘息であると判断した。ですから看護師の診断を疑うことなくそのまま受け入れた。その自己判断は喘鳴(ヒーヒー、ゼーゼー)があったからです。

その人は数日、薬を摂っても、よくならないばかりか、段々悪くなり、喘鳴は酷く、痰は切れない、息切れが酷くなってきた。 妻や娘達はUC( Urgent Care ) , ER に行くように勧めているが、頑固な人はこの看護師を信じていた。2晩の息切れが重々しく、2度目に電話をすると、喘息の強い薬、ステロイドと強い抗生物質を摂るようにと処方箋を出してくれたと言うのです。

さて、新しく処方箋をもらった後に、娘達から近くにUCがあるので、そこに行くようにと言われ、本人も自分の判断が間違っていることもあるかもしれないと、スペースを置いて考えたそうである。もし、自己判断が間違っていたら、もし、看護師の誤診であったらどうしよう。

もし、喘鳴のように肺の疾患からヒーヒー、ゼーゼーと息苦しくしていたらどうするか、と本人は考えたのである。そうしてUCの医者に, ERに行かないと命に関わる危機と言われ、紹介状を得て、ERに飛んだという最近の話であります。

喘鳴のように聞こえたのは、肺の疾患ではなく、この人の場合は心臓の不整脈が原因だそうです(不整脈にはいろいろある)。或いは、喘鳴のヒーヒー、ゼーゼーは気管支炎から発生することもあるでしょう。

この辺の原因の判断はプロに任すしかありませんね。素人や中途半端に訓練を受けた者の判断ではなかろう。しかも、電話で問診、処方箋を出すほど、間違いを起こすものはないでしょう。

現象は外側に見えるものです、病状も外側に見えるものです。医者はその外側に見える病状を頼りに、その病原体を探り、確かめてから治療法を選定するはずです。ところが、同じ様に見える病状でも、同じ病原体から発生しているとは限りません。そのように判断するのは素人の目、素人の判断です。病原は違うけれども、同じような病状を作る場合もあるからです。

例えば、私は術後、右脚が膨れて歩くのに不便を感じてきました。6年以上です。それが、今回はその膨れに輪をかけたように更に膨れ上がりました。この症状は肺水腫(肺の中に水が貯留した状態)と思い、肺に疾患があるのかとも思いました。

しかし、病院の医者の治療は、肺の疾患ではなく心臓の疾患の治療を施しました。似たような病状でも違った疾患が産み出したものです。ここの判断が大事なのです。

私たちの日常生活の中の政治、経済、保健、或いは宗教においてさえ、現象に惑わされて、真の原因を追求しないで、治療を施すような危険さ、愚かさが見えるものです。

これまで、健康管理上の問題に触れてきましたが、霊的な救いの問題になりますと、この現象からくる判断の狂いは一段と深いものではなかろうか。旧約聖書の中には多くの偽預言者の預言が登場し、自分の言葉を神から授かった言葉として述べ、聞き手大衆の耳障りの良いものを語ったのです。

また、王達の中にも、神の厳しい警告に対して、王の都合のいい言葉とすり替え、神からの言葉を述べる真の預言者を処罰した王もいた。神は真理であられるから、この真理に基づいた人間の魂の治療法が最善であるはずです。

「イエスはこれを聞いて言われた、『丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである』。」(マルコ2:17)

イエス様はここで病人を罪人に、義人を丈夫な人になぞらえています。しかし、100%罪を犯さない義人は存在しません。全て神の前では人はみな罪人に過ぎません。イエス様の診察が必要です。健康上の検診はもちろん、魂の検診も必要とは思いませんか。

前原利夫



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