「安けさは川のごとく」 聖歌 476 “It Is Well With My Soul”

「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。」 詩篇46:1

神の愛に対する絶対的な信頼によって、心に平安を得ることができるという事実は、成熟したクリスチャン信仰における現実的な証拠です。天の父に対するこのような確信によってのみ、作者のホレシオ・スパフォードは、胸が張り裂けるような悲劇を経験しながらも「全て安し、御神、共にませば」と言うことができたのです。

スパフォードは、シカゴで成功を収めた弁護士で4人の娘に恵まれ、長老教会の会員として活発に活動し、D.L.ムーディをはじめとする当時の指導者たちの誠実な友であり支援者として平穏で幸せな日々を過ごしていました。

ところがその彼を次々と悲劇が襲います。まずは、1871年のシカゴ大火で、スパフォード家が大規模に展開していた不動産投資のすべてが焼き尽くされました。

その後、ムーディと彼の音楽牧師であるアイラ・サンキーがイギリスへの宣教旅行に行くことになった時、家族を元気づけることになると思ったスパフォードは、この旅行に家族と共に同行することを決心しました。そして現地のイギリスでムーディとサンキーに合流する約束をします。

1873年11月、出発を目前にしたスパフォードに急な仕事が入ってしまいました。すぐに追いかけるからと、スパフォードは予定通りに妻と4人の娘をSS Ville du Harve号に乗せ先に行かせます。しかし大西洋を半分渡ったところでこの船はイギリスの軍艦と衝突し、わずか12分で沈没してしまいました。

妻は奇跡的に助かり、数少ない生存者に数えられることとなりましたが、スパフォード家の4人の娘は犠牲者226名の中に名前を連ねることになりました。

ウェールズ州のカーディフで、悲しみに暮れながら自分を待つ妻の元に向かうために乗った船の甲板で、スパフォードは何時間も立ち尽くしていました。娘たちが命を落とした海域に近づいた時、スパフォードは神様からの慰めを感じ続けていました。

そしてこの慰めのゆえに「悲しみは波のごとく わが胸満たす時 すべて 安し 御神共にませば」という賛美を書くことができたのです。なんと素晴らしい希望の姿でしょう!

峯岸麻子

詩篇31:14、142:3
ガラテヤ2:20
Iペテロ4:19参照

Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,
Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
Used by permission of the publisher.
All rights reserved.

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