The Old Rugged Cross(丘に立てるあらげずりの)聖歌402

2021年12月30日

この聖歌はGeorge Barnard( 1837 – 1958)の作詞、作曲でできた素晴らしい聖歌で多くのクリスチャンの間で歌われています。バーナード師はサルベーション・アーミーで仕えたが、8年後に、メソジスト聖公会教会で按手礼を受け、その教会に長い間仕えて多くの人から尊敬を受けました。

或る日、彼は家に帰る途中、キリストの十字架の意味を真剣に考え始め、パウロがキリストの苦難にあずかるために(ピリピ3:10)と言ったのは、何を意味しているのかと深く考えました。彼は時間をかけて祈り、学び、冥想にふけて、かく話す事が出来ました。

「イエスの十字は恰もヨハネの3章16節の活字が飛び出すようであり、贖いの意味が十字架で具体的に見えるようであった。考えれば考える程、これは真理であり、十字架は単に宗教上のシンボルではなく、福音のハートである。」

これらの霊的な葛藤の中で「丘に立てるあらけずりの」の歌は彼の心の中に形づいていったが、”待ちなさい”という他の内なる声もありました。しかし、彼がミシガン州の家に帰るときに新しいプロジェクトに集中し始めたとき、歌詞とメロディーが自然と流れ始めました。

それで当時、ゴスペル賛美の作詞者のリーダーの一人であるGeorge  Gabriel氏に原稿を送ったのである。彼から予言的な言葉が帰ってきた”バーナードさん、貴方はこの歌から必ず何か聞くことでしょう”と。かくしてこの歌は全米の霊的世界、またセキュラー世界でももっとも広く出版された歌の一つとなりました。

On a hill far away stood an old rugged cross,
The emblem of suff’ring and shame
And I love that old cross where the dearest  
and best for a world of lost sinner’s was slain.
I’ll cherish the old rugged cross, 
I’ll my trophies at last I lay down
I will cling to the old rugged cross, 
And exchange it some day for a crown.

 (Amazing Grance by Kenneth Osbeckの中から一部翻訳) 

前原利夫