「主にのみ十字架を」賛美歌331番 “Must Jesus Bear the Cross Alone?”


Must Jesus Bear the Cross Alone | Fountainview Academy | Help in Daily Living

それから、イエスは群集を弟子たちといっしょに呼び寄せて、彼らに言われた。『だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい』」(マルコ 8:34):19)

キリストの弟子の資格とは、自己を否定し、福音のために捧げられた十字架を背負う決意を持つこと。このことは聖書で明確に語られています。真にキリストに従う人は誰でも、人生のあらゆる場面で十字架を背負うことになります。

その十字架は、体の弱さ、叶わなかった夢、八方塞がりの状況、愛する人を心配することなど、人それぞれです。どんな十字架であれ、私たちひとりひとりの十字架そのものが、福音が持つ力を証します。そして、弱さを覚えているクリスチャンたちを励ます源です。それは、私たちが主にふさわしい代理人そして僕であることの証なのです。

本讃美歌の歌詞は、世紀を超え、複数の作者の手を経て完成されました。作者のトマス・シェパードは17世紀に生きたイギリス人牧師で、1698年に『悔恨の叫び』という詩集を出版しました。少なくとも、本讃美歌の最初の詩節は、そこに掲載された詩の一部に若干の変更を加えられたものと考えられています。

その後、オベリアン大学の音楽教師であったジョージ・ネルソン・アレンが収集した詩に音楽をつけて完成させ、1844年に発表した大学向けの讃美歌集の中に収められたのです。以来、本讃美歌は、私たちにクリスチャンとしての姿勢を問いかけ続けています。御国で受ける栄光の冠の前には、必ず地上での十字架がある。それを理解した上で、私たちはキリストに、そしてキリストに仕えることにコミットしているでしょうか?   

峯岸麻子

マタイ16:24-27,ピリピ3:10、Iペテロ 2:21-24 参照 
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright  
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,.
Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
Used by permission of the publisher.
All rights reserved.