「高き岩よ」聖歌２４３番 “Hiding in Thee”

「しかし主はわが高きやぐらとなり、わが神はわが避け所の岩となられました。」（詩編　９４：２２）

幼い頃、何か怖いと感じることがあると、一目散に父親や母親の元に行きませんでしたか？「ここに来れば、もう大丈夫」と感じながら、恐怖を感じなくなるまでそこにずっといたいと思い、その腕の中に助けを求めたことでしょう。

大人になった後も、自分の生活を脅かす試練や悲しみに出会った時は、様々な慰めや逃れの場所を求めます。しかし、人生の嵐の中で深い、本当の平安を得られるのは、すべてを神に委ねた時だけです。

ウィリアム・О・クッシングは、１８７６年に書いた本聖歌の歌詞の中で、このことをはっきりと宣言しています。牧師として米国東部で大きな成功を収めていた働き盛りの頃に、妻を亡くします。

病弱であったクッシングは、妻からのサポートやケアを受けられなくなった結果、牧会や宣教活動からの引退を余儀なくされました。その後は、讃美歌の作詞に没頭するようになり、当時の主だった福音音楽家と多くの作品を生み出しました。

本聖歌は、アイラ・サンキーからの依頼を受けて生み出されたもので、クッシングはその依頼を神からの直接的な召命と感じ、この歌詞を紡いだのです。

クッシングは、個人的に人生の痛みや嵐を経験し、その苦しさを知っていました。しかし同時に、彼は「高き岩」なる神に安らぎと安心を見出せることも知っていました。あなたの人生に嵐がやってきた時、この聖歌を歌いながら「高き岩」の元まで飛び、そこで安らぎを得ましょう。

峯岸麻子

詩編４：８、３１：２、イザヤ２６：３、IIコリント１：９、１(参照)
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September 22, 2017, Kenneth Osbeck,.
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