いつくしみ深き 讃美歌312〜“What a Friend We Have in Jesus”

2023年2月7日

https://youtu.be/mfst2wWDAKk

いつくしみ深き – What A Friend We Have in Jesus | Junseok Lee (イ・ジュンソク) NCM2 CHOIR 

「滅びに至らせる友人たちもあれば、兄弟よりも親密な者もいる」     (箴言18:24)

ありのままの自分を受け入れてくれ、良い時も悪い時も側に寄り添い、必要があればいつでも助けてくれる用意がある人こそが真の友人です。この讃美歌の作詞者は、そのような友人を主なるイエス様の中に見出しました。そして、一生をかけて自分と主との間にある友情を、周囲の人に証していくことを決心したのです。

ジョセフ・スクライベンは、母国アイルランドで、富、教育、愛する家族に恵まれ、快適な人生を過ごしていました。その彼を、結婚前夜に婚約者が溺死するという想定外の悲劇が襲います。深い悲しみの淵にあったジョセフでしたが、自分に必要な慰めとサポートは、一番の親友であるイエス様の中にこそあると気づきました。

婚約者が亡くなった直後、スクライベンは自分のライフスタイルを大きく変えます。アイルランドを離れてカナダのポートホープに移り住みました。そして、時間の許す限り、周囲の人々の友人となり、彼らを助けることに人生を捧げると決心します。

必要がある人々に対して、洋服を始めとする自分の持ち物を上げたり、対価を求めずに働いたりしました。そして彼は『ポートホープの良きサマリヤ人』と呼ばれるようになったのです。

アイルランドにいる母親が病気になった時、スクライベンは、母への励ましの手紙に、自分が書いたばかりの詩の一部を同封します。その詩の言葉を通して、母親が決して変わらない天なる友のことを思い出してくれることを祈りつつ…。しばらくしてスクライベン自身が病気に倒れた時、見舞いに来た彼の友人が、ベッド脇に走り書きされたこの詩の写しを見つけました。

この詩を読み、関心を持った友人が「誰がこの美しい言葉をつづったのかい?」と聞いた時、彼はこう答えました。「僕と主の間で、二人で書いたんだよ」

スクライベンのように、主を友人とする時に、私たちも重荷から解放されることを知ることができます。この美しい調べが紡ぐ真実が、あなたへの主の助けに気づく手助けとなりますように。。

峯岸麻子

詩篇6:9、マルコ11:24、ヨハネ15:13-16、Ⅰヨハネ5:14、15参照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
Kenneth Osbeck,
Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
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