「主のまことはくしきかな」新聖歌20番 | “Great is Thy Faithfulness”
荒野をさまよっていたイスラエルの民が学ばなければならなかった大事な教えのひとつに、神様が朝ごとにマナを与えてくださるという事実があります。このマナは古くなったら食べられなくなり、また将来のためにため込むこともできませんでした(出エジプト16:19-21)。
長く愛される賛美歌は、作者のドラマチックな経験を元に生まれるものです。この賛美歌も作者の日々の生活の中で、神が「朝ごとに」誠実に対応してくださるというシンプルな経験から生まれたものでした。1960年、死の直前に作者のクリスホルムはこのようなことを書いています。
「若い時に体を壊して以来ずっと健康に苦しんできた私は、現在に至るまで十分な収入を得られたことはありませ。しかしここで私は、神が誠実に約束を守ってきてくださったことを記さなければなりません。いくつもの素晴らしいものを私に与えてくださってきた神様の働きを思う時、私は感謝の思いで圧倒されるばかりです」
トーマス・オバデヤ・クリスホルムはケンタッキー州フランクリンにある粗末な小屋に生まれました。中学までの教育しか受けられませんでしたが、16歳の時に自分が卒業した小学校で教師の職を得て、小学校教師としての経験を積みます。
キリストを受け入れた後、「ペンテコステ・ヘラルド」紙の編集者となった彼は、その後メソジスト派の牧師として按手を受けます。クリスホルムが残した賛美の詩は1,200を超え、その多くが有名な賛美歌になっています。
峯岸麻子
詩篇9:10、36:5-7、102:11、12、ヤコブ1:17参照
Taken from [Amazing Grace] ©Copyright
September 22, 2017, Kenneth Osbeck,
Published by Kregel Publications, Grand Rapids, MI
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