前回の「財産管理と天国」の譬え話の後編です。是非、前回の譬え話もお読み下さい。

英国Stowmarker市にSt. Peter & Mary という教会があります。その教会の建物の一部が壊れ修復を必要としました。 教会の牧師、Michael Eden師は修復費を募金することにしました。考え抜いた牧師は、「財産管理と天国」の譬え話をして、そして教会の皆さんに文字通り実行してもらうことにしました。

教会には90人ばかりの信徒が礼拝しました。2005年12月、 Eden牧師は自腹を切って一人に10ポンド($18)、トータルで900ポンド($1620)を準備し皆さんに配り、そして、“皆さん、これから出て行って、このお金を何倍かにしなさい”、と勧めました。

信徒は礼拝の後にそれぞれ教会を出ていきました。 それから(何日立ったかわかりませんが)一人一人がお金を持って教会に戻ってきました。ある人は18ドルでベーキングソーダーを買い、それでケーキやスコーン(アイスクリームを受ける)を作り売りました。$750 儲けてきました。 ある人は18ドルでウール(毛糸)を買い、スカーフを編で138ドル分売りました。こうして、18ドルを貰った人たちが帰ってきて持ち寄ったお金はトータルで$9200に達したそうです。

元金の6倍近くに膨れ上がったのです。Eden牧師は、この奇抜な資金集めを振り返って満足そうに言いました、“神様は私たちに色々なものを与えて下さいます。 そして、私たちが無駄をしたり、何もしないでいることを決して望まれるお方ではない“、と。実に、愉快な話です。さて、このイエス様の譬え話は幾つかの大切なレッスンを教えてくれます。

1)責任感:  
私たちに預けられたものへの責任感です。タラントの主人も教会の牧師も同じ思いで自分の財産を預けたのです。預けたお金、財産は責任を以って取り扱うという想定の下で預けるのです。

私たちが友達の車を一時預かることにします。 自分の車のように責任を以って扱わない人がいるでしょうか。無責任なドライブ、車の無茶な取り扱いは大きな迷惑となり、自分自身の評価になります。預ける人、また預かるものの“価値”によって預かる責任感も違うものです。

神様から1タラント($600,000)、 牧師から18ドル預かって、そのまま押し入れの中に仕舞い込んでいる分けにはいきません。責任感とは預かるものの価値を知り、それを大切に扱い、そして持ち主にお返しすることです。また、責任感は預けた人の意図、計画を理解することです。

2)忠実さ:
忠実とは“姿勢”だと思います。仕事に対する姿勢、上司、ボスに対する姿勢、人生に対する姿勢です。

クリスチャンならば信仰者としての姿勢、神に対する姿勢です。人様のものを忠実に預かるとはその預けた人への姿勢です。

1タラント預かった人はそれを預けた人への姿勢、2タラント預かった人はそれを預けた人への姿勢です。預けた人が意図したものへの応答です。もし、預けた人が預けたものを何倍にもして返してもらうことを意図していたら、 それに対する“頑張り”、“そう応えたい”という姿勢です。

タラントの譬え話の1タラントの人のように”I do not care”, 預けた人は“酷な人“、等と意外な姿勢は見せないはずです。預けられた仕事を忠実に成し遂げることは働く者の基本、 原則です。

3)管理能力:
この譬えではタラント(結構大きな金額)がそれぞれに預けられたわけだから、その額の大きさを弁えて、それを“資本金”として理解すべきです。資本金であればそれを基に増やしていかなければ資本金になりません。

即ち、預けられた人は“どうやって守るか”ではなく、“どうやって増やすか”、その管理能力が求められます。多く預けられた人は多く求められ、少なく預けられた人はそれなりに小さく求められています。管理能力の評価は“多く生産する”者が優れているのではなく、 それぞれの能力に応じた生産力が優れているのです。

主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』
マタイよる福音書25章

神の国はクリスチャンとして責任ある生き方、神に忠実に生きる、そして神から預かった能力をそれぞれに相応しく生かしていくところです。

前原利夫


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