「それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に 自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。雨が降り、 洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れる ことはない。岩を土台としているからである。また、わたしの これらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた 愚かな人に比べることができよう。雨が降り、洪水が押し寄せ、 風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ 方はひどいのである」(マタイによる福音書7章参照)

この言葉は、ある日イエス様が山に登られて大群衆と12弟子に語られたメッセージです。山上の説教として有名なくだりです。山上の説教はイエス様の語られた多くの説教を一箇所に纏め編集した珠玉のメッセージです。読む人に感動を与えずにはおれません。

その幾つかをご紹介いたします。

「あなたがたは地の塩であり、世の光である」
「右のほほをうつなら、左のほうもむけてやれ」    
「敵を愛しない」
「あなたの宝のあるところに、心もある」
「まず神の国と神の義をもとめなさい」
「求めよ、そうすれば与えられる」
「何事でも人々からして欲しいと望むことは、人々にもそのようにせよ」(黄金律)
「天にいます我らの父よ・・・」(主の祈り)

これらの話をした後に冒頭の言葉で結語とされました。即ち、話の結びとしてイエスはご自身が語られた言葉を実行しなさい、実行する人は岩の上に家の土台を据える賢い人だ、しかし、いい話を聞いても実行しない人は砂の上に家の土台を据える愚かな人だ、と警告されたのです。

家の土台:
当然なことながら頑丈な家は頑丈な土台でなければなりません。どんな建築でも土台作りから始めます。土台をどのスポットに据えるか、建材を何にするかは家のオーナーよりも専門家の設計士が判断します。自分の家でありながらここ一番大切なポイントはその道の人に判断して貰うものです。イエスが警告しているように砂やソフトな土質に高価な家は建てないものです。

人生の土台:
それでは、イエスはこの話の中で家の土台や家の建築方法を教えているのでしょうか。勿論、人生の土台を指しています。イエスは人生相談の抜群の専門家です。家を“岩”の土台の上に築き上げるように、人生の土台も“岩”の上に築くようにイエスは教えておられる。“岩”とは神の言葉、“とこしえの岩”、英語では”The Rock of Ages”と表現します。神の言葉とはイエスが今しがた群集や弟子たちに語られた言葉です。この言葉も素晴らしい人生訓も聖書の中に発見することが出来ます。自分の土台がどこに据えられているか時々チェックしたいものです。

おおよそ3000年前のソロモン王は、この地上に小さいけれども賢い四つの動物がいると教えます。その一つをご紹介しましょう。

「岩だぬきは強くない種類だが、 その家を岩につくる」。(箴言30章)

小さな岩だぬきさえも自分の保身を考え岩を宿とします。私たちは人の話を聞き、また読みながら“これは素晴らしい”、“こうすれば必ず成功する”という実証済みの話を聞いてそれを自分のものにしているでしょうか。聞いて実行するかしないかは成功するかしないかの分岐点ではないか。話を耳に入れて手足を動かす人、動かさない人との間には雲泥の差がありますよ、とイエスは貴方に話しかけておられるのです。多分、多くの聞き手はいい話を聞き、友人に家族に伝達してシェヤーしているだけで、自分のために行動に移すことに疎いのではないでしょうか。そこに“岩”と“砂”の落差があるのです。

こんな話があります。名古屋のある成功した家具店のオーナーがセミナーに招かれて、成功話をすることになりました。彼は自分の成功の秘訣を細かく聴衆者にご披露しました。一般に成功談は表面的なことを述べて細かなことは教えないものです。それは企業秘密です。セミナー参加者の中には競争相手もいたはずですが、彼は堂々とガラス張りのように開示してしまいました。セミナーが終わり、一人の方がそのオーナーに質問しました。

「、、、様、お話を細かく話して下さりありがとうございました。 でも、ここには御社の競争相手もいます。ご心配ありませんか」。 返事が返ってきました, 「人は聞いても実行に移す人は殆どいません。心配無用です」、と。

胸に両手を当てて熟考すべき返事ではありませんか。イエスの言葉と並べて吟味してみませんか。

前原利夫


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